はじめてCharaの「ラブラドール」を聴いたとき、めちゃくちゃRADWIMPSだなと思った。
はじめてAimerの「カタオモイ」を聴いたときは、andropっぽいなと思った。
はじめてAdoの「私は最強」を聴いたときは、Mrs. GREEN APPLEのパクリかよって言った。
どれも作曲者を知らずに聴いていて、彼女に「めっちゃ○○っぽくない?」って話をしていた。 で、あとから調べたら本当にその人が作っていた。 なんで分かったのかは説明できないけど、っぽさがにじみ出てた。
メロディなのか、コード進行なのか、言葉の乗せ方なのか。何か特徴があるんだろうけど、別に分析して聴いていたわけじゃない。
でも、分かった。
なんか、作品の中にその人がいるんだなと思った。
作品の中にいる人と、いない人
音楽って、歌っている人と作っている人が違うことがある。 アイドルグループなんかは、曲ごとに作曲者が違うことも多い。
もちろん曲そのものが好きな人もいるけど、メンバーの歌声だったり、ダンスだったり、パフォーマンスだったり、そのグループ自体が好きで聴いている人もいると思う。
それはそれで良い。
ただ、曲そのものを聴いて「これ、あの人が作ったんじゃない?」と思える音楽もある。 歌っている人が違っても、作った人が分かる。
逆に、誰が作ったのか全然想像できない曲もある。
どちらが優れているという話じゃないんだけど、作品の中に作り手の存在を感じるものの方がなんか「あぁいいな」って思うんだよね。
分かりやすく個性を主張しているものというより、滲み出てしまうような何か。 あれって何なんだろうね。
ゲームでも同じことが起きるのか
最近ゲームを作っていて、栄冠ナン年とか、ももブロとか。
ジャンルも仕組みも全然違うゲームだけど、いつか誰かが自分のゲームを遊んで、
「これ、作者ガラパゴスじゃね?」
って気付いてくれたらいいなってちょっと思った。
別に同じようなゲームを作りたいわけじゃないし、共通のルールを決めて作風を統一したいわけでもなくて、 ただその時、自分がなんかおもろいなと思うものをサラッと作りたいんだけど。
それを繰り返していくうちに、自分の「好き」が作品の中に濃く表現されていって、自然と自分らしさとして輪郭を作っていって、それが個性として誰かに認識されたらめっちゃ嬉しいなと思う。
「あぁ、これね。この人、こういうの好きだよね。」 って、誰かに言われるくらい。
自分が好きなものが何かあんまり考えたことがなかった
自分の好みで判断することはこれまでもたくさんあったはずなのに、好きなものが何かを考えたことがなかった。
ゲームを作る経験の中で、自分が好きだなと思うものがいくつかあるかもと思った。
勝ったり負けたりした理由を調べられること。
成長したことが形として残っていくこと。
何でもかんでも説明されないこと。
こうやって並べていくと、ちょっとずつ好きの輪郭が見えてきた気がしている。
最近、1個気付いたのは自分で何かを発見できるゲームが好きかも。
「まじかよ、そういうことかよ!」 「これ、こうしたらいけるのでは?いけたー!!」
そういう瞬間が好き。
で、それを誰かに話したくなる。
「ちょっと聞いて、こんなことあったんだけどw」 「ねぇ、これ見て。知ってた?」
面白さを発見して、それを誰かと共有する。
好きなことが何かをちゃんと考えたことはなかったけど、 自分がゲームをし続けてる理由の1個にそういうのが好きってことがあるって思った。
やっと気付いた。これが1個目。あといくつあるんだろう。
自分が好きなものを好きだと言ってくれる人
話がぐるんぐるんどっかに飛んでいくんだけど、言いたかったのは、自分の「好き」を作品に込められるのってすごいし、憧れるなって話。
そもそも自分が面白いと思って作ったものに対して、自分と同じように面白いと思ってくれる人が集まってきたら、めちゃくちゃ幸せじゃん?
最終的に目指したいのはそこなのかもしれない。 なんなら自分がおもろいと思う人とか、モノを集めて同じマンションで暮らしたいのかもしれない。
「栄冠ナン年」とか「ももブロ」とかは趣味の端っこの一部だけど、
「このゲームが好き」から始まって、 「この人の作品ってこういうとこがあっておもろい」になって、 「この人のセンス、おれも好きなんだよね」
って人が集まってきたら最高だなって思う。
クリエイターを本業にするつもりはないけど、最終的にはそうやって表現したものを通じて、自分の好きなゲームとか音楽とか、もっというと言葉とか感性に共感してくれる人が集まってきてくれて、その中で死にたいなと思う。
自分の「好き」をもっと濃くしなきゃなと思ったし、それを恥ずかしがらずに発信しないといけないんだよなって思った。
20年前に気付きたかった。子供たちに、ちゃんとそういうのを伝えていこうと思う。
だからちょっと色んな好きを表現して死ぬ前に残していこうと思った。
あぁ、親父こんなのが好きだったんだな。って知ってもらって、
どこかで「あ、これ親父っぽい」って思い出してもらいたいのかも。
まだもうちょっと生きるけどね。
おわり。