お盆くらいになんとなくゲームを作り始めて、1週間で作ったゲームをXで投稿したら250件くらいいいねがついた。
「面白そう」「やってみたい」
そんな言葉に背中を押されて、Steamで自作ゲームを販売することを決めた。
因みに最初に結論を書いておくが、Steamworksにおける本人確認に2ヶ月かかった。ゲームの審査はまたここから。
「Steam 審査」で検索したときに出てきたこと
まずは審査のハードルが知りたかった。
何も知らなかったので、販売されるまでの道のりを知っておきたかったのだ。
検索して知ったのは大体この4つ。
1.審査期間
ストアページ・ゲームビルドの審査は通常3〜5営業日らしい。
2.発売までの手順
Steamworks登録、100ドルの登録料、ストアページ作成、ビルド提出。 この辺りが主に必要なこと。
3.ストア審査の注意点
カプセル画像、スクリーンショット、説明文、実装機能の整合性。 ここは正直まだこれからなのであまり詳しくはない。
4.本人確認・税務審査
KYC、銀行口座、税務書類、登録名義の一致。 今回1番厄介だったところ。詳しく話そうと思う。
これだけ見てどう思うだろうか? おれの最初の感想は「楽勝じゃん」だった。
100ドルまじかよ。高いけど、それでSteamに自分の作品が置けるならアリか。
話のネタにもなるし、ワンチャン収益もあるし、やってみよ~くらいのノリだった。
勢いで全然いけると思った。
実際は審査に2ヶ月かかった
ただ、今回の本人確認は1回の審査に10営業日くらいかかった。
これはストアページやゲームの審査とは別物らしい。
時系列で説明すると、まず必要な情報を入力した。
英語なのでちょっとだけ「ウッ」と拒絶感があったが、基本的にはGoogle翻訳で全然対応できる範囲で、求められたことを答えていけば問題なかった。
そして本人確認の書類提出を求められた。
最初の壁
基本的には本人の証明ができる書類をアップロードすれば良くて、基本は免許証かパスポートっぽい。
パスポートは持ってなかったので、免許証を撮影して提出した。
裏表だけじゃなく、手に持って顔の横に置き、セルフィーも求められた。
これを揃えて、アップロードした。
最初は3日ほどで審査が終わる感覚だったので、7日ほど経って反応がなく、焦って書類を再アップロードした。
後で分かったが、これをすると最後尾に並びなおすことになるらしい。
1週間並んだのに審査の列から抜けてしまったのだ。
それに気付いたとき背中が凍り付いた。
何故か、前日の閉店時間からパチ屋に並んで徹夜したのに7万負けた日を急に思い出した。
風の噂だけど、AIの台頭によって、たくさんの人がカジュアルにゲームを作ることができるようになって、今多くの人が審査を受けているらしい。
それによって審査の時間が伸びているらしいのだ。
もうこれだけで半月ほど時間が経っていた。
2つ目の壁
まぁ半月なら大丈夫。ゲームも作り切れてないしその間にブラッシュアップする良い時間だぜ。
その程度の気持ちだった。
最初に返信があったときウッキウキでメッセージを確認した。
「日本語名だけじゃ分からんから英語名も乗ってる書類提出しろや!(意訳)」
そんなことが英語で書かれてた。
他の人がどうかは知らないのだけれど、おれは結婚して姓が変わって、かつ住所変更もあったりと、なんだかややこしかったようだ。
一応その前後も分かるように書類は提出しているんだが、とにかく他の書類を送れとのことだった。
但し、前述の通りパスポートを持ってなかった。このためだけに作るのはだるいなと思って心が折れそうだった。
ぐにゃぐにゃになった心を奮い立たせてサポートに問い合わせた(英語で)
お分かりだろうか。また10営業日である。
3つめの壁
月も変わってサポートから返信があった。
「もう銀行のカードでもいいから。それアップロードしろ。(意訳)」
光が差した気がした。銀行カードならいける。
不備が無いように何度も確認した。よし、これで晴れてゲームクリエイターや!
確信を持ってアップロードした。
そして10営業日である。
そう、「営業日」・・・ここで世間はシルバーウィークを迎えていた。
そんな中、ふとSteamのダッシュボードを見ると表示が変わっていた。
やっと審査に通ったーと思ったら要対応表示。書類の不備っぽいことが書かれてあった。
「いやいやいやいや!!おいおいおいおい!!」
声にならない声でツッコんだ。
言われた通りの書類送ったがな・・・。
怒りを抑えて再度サポートに問い合わせた。
「言われた通りに書類用意したんですけど、どうにかなりませんかね?」
画面には「10~15営業日かかります」と表示されていた。
思い立ったのはお盆。暑い日だった。
気が付くと日は短くなり、風も冷たくなっていた。
長袖をください。
いつのまにか承認され審査に通っていた
しれっとダッシュボードの10~15営業日かかりますというメッセージが消えており、クリックすると「次へ」というボタンがあり、審査完了できる状態になっていた。
「おめでとうございます。あなたは Steamworks 開発者になりました!」
というメールが届いた。
最後はあっけなかった。
どうやったら3営業日でいけるのかはいまだに分からないが、とにかく晴れて開発者として認定されたのである。
まだ100ドル払っただけなんだが、既に達成感がある。
文字にするとあっという間かもしれないが、ぶっちゃけ遠い過去の記憶で、最初の熱量はもう消えている。
気付きと心得
誰が読むかも分からないが、ここに気付きを記しておく。
2ヶ月以上経って、1番ヤバいのは熱量の落ち方だった。
ワクワクを2ヶ月継続できるような人は本当に一握り、いや一つまみもいないと思っている。
最初の動機はたくさんいいねがついて、「やってみたい」と言われたことだった。
当然そのタイミングでの背景というものがあり、面白さにはトレンドもある。
このAI大進化時代で、面白いものが目まぐるしく変わっていく中で2ヶ月というのはあまりにも長かった。
2ヶ月前遊びたいと思ったものを今も遊びたいと思うだろうか。
そんな普遍的な面白さを兼ね備えたゲームを作れる人間は本当に選ばれし勇者だけだと思う。
誰もがみんな聖剣を引っこ抜けるならそれでいいが、一般の開発者ないし、おれみたいな誰かが見過ごしたお宝を拾いながら必死で生きていくタイプの人間にとってこの2ヶ月は気が遠くなるような時間だった。
当然熱量は下がるし、もっと他の面白いものを作りたいと思ってしまう。
せっかくなら誰かを喜ばせるものが作りたいし、この2ヶ月で成長したこと、学んだ技術を詰め込みたくもなる。
1週間くらいで作ったゲームを勢いでリリースできるほどの燃料はもう尽きている。
ここまできたからと妥協した気持ちでゲームをリリースするのは多分良くなくて、
だからといって1からゲームを作り直す元気はきっとなくて。
背景やここに至るまでの道のりは全然違うと思うけど、
Xとかで嘆いているゲームクリエイターの方の気持ちが少し分かった気がした。
クリエイターとして、信念を持てるヤツだけ突き進めよ。というメッセージなのかもしれない。そのための期間だったんだな。
最初は軽い気持ちだったけどもう開発者ヅラしていいよな。
ももブロの未来
説明してなかった。
あえて別にリンクとかはしないけど、これは「ももブロ」というUnityで作ったゲームの申請の話でした。
プロトの時は面白く感じて、もちろん今も面白くはあるんだけど、自分の表現したい面白さから少しずれてきてしまっていて。
まぁ2ヶ月経ったら当然なんだけど、ここからどう軌道修正して着地させるかまた悩もうと思います。
アイデアは無限にあるんだけど、スキルがやっぱり足りないんだよなーーーーー。
まだすぐには販売しないかもしれないけど、もしリリースされてたら、良かったら手に取ってみて欲しい。
こういう苦しみの中から生まれたものとしては安すぎるくらいの値段設定にするつもりだからさ。
感想聞かせてくれたら嬉しい。
それではまた。